9.11

Ground Zero.
We Must Forget That Day.

06年9月11日 (Mon)


Portable / Version (2005 South Africa)



エレクトロニカ〜またはエレクトロニカの亜種としての認知度の方が圧倒的に高かかったクリックハウス(Mille Plateauxの「Clicks and Cuts」など)。それから、近年のハードミニマルで名を馳せたDJ(特にベテラン)たちがこぞってクリックハウス〜ディープミニマルに移行する際の、僕がこの手の音を聴く土壌はベーチャン直径のPoleの作品を10代で聴くことが出来たからだと思う。多く見受けられるダブミニマルとかね。ベーチャンに関しては10代の時はコンパイル盤だけだったけど、その頃のベーチャン周辺の音、サブレーベルChain Reaction、Rhythm and Soundなんかも今になって確実に僕に影響を与えてきてくれた人たちであることも間違いはない。その上で、(もっとも僕の中に限って言えば)、重要人物はPoleことStefan Betkeだった。00年、彼はレーベル~Scapeを立ち上げ、ミニマルダブの素晴らしい音盤を世に送り続けた。初期のカタログの方が好みだけれど、今も、たまにはずれが出始めたので、少し慎重になって試聴してからの購入が多いけど、半レーベル買いできるレーベル。そして、このPortableの3rd アルバムが~Scapeからリリースされ、南アフリカ出身、そして土着的クリック(もしくはエレクトロニカ)との情報を手に、さらに~Scapeからの作品としてLPで買った去年。それ以来、この人、最重要人物の一人となってしまいました。謳われているほどのアフリカンな感じが全面、全曲に出ているわけではないけど、やはり土着的ではある曲が印象深いし、グリッチ、そして程よく刻むクリッキーなビートがともかく気持ちよく、なんでもっと早くにこの人のこと知らなかったのだろう、と思えるほどこのアルバムは聴きまくったし(中でも、トライバルクリックな7曲目(アナログだとB-Side)の淡々とした様と、パーカッションとウワモノのリヴァーブ加減が素晴らしい8曲目(アナログだとD-Side)が好き)、今現在、12inchとか揃えたりして(Backgroundからの過去アルバムは揃いました。アルバムだけはコンプ)、そこまでこの人にはまり込んでしまってます。自分の中でこの作品は~Scapeのカタログの中でもかなり好きな部類だし、おそらくこれからも12inchもチェックする人であり続けるであろうアーティスト。
*(06年9/11時点)はてなダイアリーのキーワードにて、Poleがベーチャンの元エンジニア、として表記されているけど、Stefanは否定しているらしいから、おそらく誤り。ソースがないので編集、書き換えしないけど。



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