死への羨望。

自分と「約束」した死すべき日を思うと、なんだか死刑囚になった気がする。
もしくは病が末期まで達した人とか。
逃れようのない絶対の「死」。
いくつかは確かに「死ぬことだって可能」というのを示したかっただけだったけれど、
もう僕が生きる意味がないから。
僕のコアのかけらが消え去った今は。


何日後に死ぬ予定である自分は、なんとも冷静に、だが多少履きなれた靴、長年使ってきた鞄、相棒のベースギター、(普通より多いかもだけど)幾ばくかのCDとレコード、ボロ家だけれど、割とハイテク化している自分の部屋。
それらを失うというのに躊躇いはないとはいえない。
その代わり、死ぬことへの恐怖は全くない。
人間、いつか必ず死ぬわけだし。
それを思えば、早いか、遅いかだけの問題だから。


死は普遍的無意識の続き。輪廻転生などありえない。天国、地獄思想なんてまっぴら。神なんて絶対信じない。
あるのは、無。それへの羨望が止まない。